南那珂森林組合 日南事業所
永井佑京さん
日向市出身 25歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 日向で生まれ育った佑京さんは高校卒業後、中国木材株式会社日向工場に入社。4年間の業務を経験後、身内の紹介で現在の会社へ転職。

 現在、造成班の一員として日々業務に励む毎日。この時期は下刈作業が主な業務。サマータイムが導入されており、朝5時から昼2時までが業務時間となる。

 近年では空調服などが採用され、以前に比べるとかなり作業がしやすくなった。

 入社当時のことをお伺いしたところ、地元を離れて初の一人暮らしということもあり、最初の1年目は、夏の暑さやハチなどの虫にかなり苦労したそう。

 しかしながら、乗り切りたいという強い気持ちで頑張った結果、少しずつ慣れ、やりがいを感じることができるようになったという。 

 

 

 今の時期(夏場)は、主に下刈り作業。下刈時期を過ぎた頃には「除伐」。冬は「地拵え」「植付け」作業という流れで1年間が過ぎていく。 

 冬場の「植付け」作業は、山を育てるという意味では大切な作業。1日約250本植付けする苗を担いで山を登るのも、なかなか慣れない作業。しかし2年目を迎え、現場をやり終えた時の達成感を感じるようになってきた。現場が広ければ広いだけ、その達成感も増してきたという。

 昨年までは、作業員として仕事に取り組んできたが、今年からは「現場代理人」という立場で仕事を行うことも経験。社会人としての責任も感じるようになってきた。

 今の現場は、串間市にある国有林。9人のメンバーで1つの目標に向かい、日々造林業務に取り組んでいる。最年少の佑京さんにとっては、先輩たちの経験談が何よりのアドバイス。いつも先輩たちからの話を聞きながら林業を学んでいるという。

 

 最後にこれからの目標を聞いてみると、「先輩方からこれまでに育林してきた現場の話を聞けることで、行く山々の成長を実感しています。そんな時、この仕事の面白さを感じます。そんな面白みのある仕事をいつまでも続けていきたいです」と芯の強さを感じる話を伺えました。