株式会社 SASAKI FORESTRY
土持静香さん
西都市出身 27歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 宮崎県西都市で育った静香さん。
小さい頃は、自宅近くの公園や川で遊ぶとても活発な女の子。
 中学からは本格的に陸上競技に取り組み、駅伝で県チャンピオンに。山口県で行われた全国大会に出場!
 今振り返ると、小さい頃お母さんとマラソン大会に出場したことが、陸上に興味を持つきっかけだったかも・・・。

 高校卒業後は、かねて興味のあった心理学を学ぶため、東京の大学へ。
 学生時代は介護施設や飲食店などのバイトを経験。初めて社会に出た大学生活の中で、学業に加え多くのことを学んだ。

 大学卒業後は地元で就職。
数年経過した頃、仕事について考えることが増え、自然に触れ合う仕事をしてみたいという思いが募るように。
 新しいチャレンジのための転職活動を始めたある日、林業就業ガイダンスの開催を知り、興味本位で参加。
 ガイダンスでは「最新の林業事情」を学び、現場体験でも「林業機械が活躍する現状」を知ることに。そこで『なんとなく楽しそうな仕事』と感じたことがきっかけでこの世界へ。

 

 そして2021年8月、晴れて株式会社SASAKI FORESTRYへ入社。入社のきっかけは、たまたまレモンの栽培を手がけているということを耳にしたこと。

林業と同時に農業にも興味を持っていた静香さんにとっては、それがとても魅力的に感じた。

 

 入社後は造林班に所属し、下刈り・地拵え・ネット張り・植付けなどを経験。さすがに初年度の夏場の下刈りは大変で、体調を崩したこともあった。

 また、体力的には男性に及ばないため、運搬作業や力仕事はどうしても効率が悪く、会社に貢献できていないことに悩んだことも。

 

 しかし、2年目になったころ、数ヶ月前に植付けした場所の下刈りを行った際、たった数ヶ月間で想像以上に成長している苗を目の当たりにして、下刈りの大切さを実感。
 作業の苦労だけでなく、これからも育てていきたいという新しい気持ちが芽生えた。

 また、最近は「素材生産業務」の仕事も少しずつ学び始めている。
 
素材生産業務には欠かせない重機のオペレーション業務最初は不安だったが実際やってみると、体力勝負の「造林業務」に比べ、技術を身につければ、女性の私でも会社に貢献できるのではと感じるように。

 最近はグラップルでの「はい積み作業*」のオペレーション技術を習得中。やっと、少しだけ会社に貢献できる場所を見つけられたかな?という今日この頃。

(*伐採した丸太を重機できれいに積み重ねる作業)

 

 休みの日について聞いてみると、現在は実家で家族と犬1匹、猫8匹と楽しく暮らしているそうで、家にいることで心が癒されているらしい。

 また、車に興味があるそうで、1年以上納車待ちのジムニーがもうすぐ手元に届くとのこと。
 納車後はインターネットで見つけたパーツを買って、色々カスタマイズしたいという。

 まだ林業2年目の静香さんですが、今後の目標を聞いてみると、「1年目は、とにかく目の前の仕事をこなすのに精一杯。これからは、少しでも会社に貢献できる存在になりたい。
 また会社では、入社前に憧れたレモン栽培や、杉の苗の生産など幅広い事業を行なっているので、時には心が安らぐレモンの世話もしながら、楽しく仕事をしていきたい」そう語ってくれました。

 

最後に、林業に興味がある方へ一言。 「林業は、自然と一体になってる感じが味わえる仕事で、女性でも活躍できる仕事です。また体を動かす仕事なので、ご飯がとっても美味しいです。私は、母が作ってくれたお弁当を大自然の中で毎日美味しく食べています!」
Shizuka Tsuchimochi