Hinata de Ringyo in Miyazaki
小さい頃に母親の影響でバドミントンを始め、その後、高校では弓道部で部活動に励む。そんな学生時代を経て、21歳の現在、山師2年生として地元の山を守る仕事に。
テレビで林業に関する番組を見て、なんとなく興味を持ち出したのがきっかけで、木を切ってみたい。機械に乗ってみたい。そんな漠然とした目標を持つようになった。
高校3年生での就職活動の際には、高校の先生が紹介してくれたみやざき林業大学校で、本格的に林業の基礎を学ぶ道を選択。
林大校では20名ほどの入学生たちとともに、1年間林業の事についてみっちり学ぶことに。地元の小林からは通学が難しいこともあり、宮崎県美郷町にある林大校の寮で1年間生活を送った。
研修ではGPS研修や機械研修など、とても興味が持てる授業がたくさんあり、機械研修ではチェーンソーや重機操作なども行い、実際の林業の仕事を経験することもできた。またその1年間で、林業で必要となる基本的な資格を全部取得することもできた。
卒業後は、地元の力になりたいという気持ちもあり、2023年の4月に西諸地区森林組合へ入組。
えびの班に配属となり、えびの地区を中心としてチェーンソーによる伐採や刈払機による除伐などを中心に仕事を行っている。
作業の中で1番楽しいのは、土場に丸太を積む「はい積み作業」。グラップルできれいに並べることができた時は満足感がある。逆に大変な作業は、チェーンソーで伐倒時の「ツル」の調整。まだまだ経験が足りないためもっと経験を積みたい。
林業の魅力の一つに、規則的な生活が送れるという点がある。今の職場は残業もなく、6時前には帰宅できる。夏場の暑い時期も、必要に応じて休憩を取ることができ、自分のペースで仕事をさせてもらえる。
また、月に1度は安全ミーティングがあり、安全管理についても十分配慮されており、安心して仕事に取り組むことができている。
年2回の健康診断や振動障害診断も受けるなど、組合側で健康に関する面も充分ケアをしてくれる。
小さい頃に始めたバトミントンは今も続けており、母親と一緒に地域のチームに所属し、週2回仕事終わりに楽しんでいる。
週末は、仕事場で使うチェーンソーや刈払機の歯の目立てを行っていることが多い。結構要領が必要で、角度や回数を一定に保つことが必要だったり、力の調整具合などなかなか慣れるのに大変だ。
ようやく2年を経過しようとしている。体力的にはあまり自信がないが、自分のペースで仕事をさせてもらっている。今後はより一層、知識や技術を身に付け、永く林業に携わっていきたい。
『ひなたで林業』公式サイトTOPページへ