小林愛林有限会社
春成朋賢さん
小林市出身 38歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 二男一女の子供を持つお父さん。
幼少期から野球を始め、高校ではソフトボール部で活躍。南九州大会への出場経験を持つスポーツマン。
高校卒業後は、自動車メーカーでの工場勤務などを経て25歳の頃、叔父の経営する現在の会社へUターン就職。

 小林愛林は主に国有林の造林事業を行う会社で、総勢11名で宮崎の山を育てる仕事を行っている。
 取材日は、宮崎県高原町の国有林約16haでの造林作業。真っ白な入道雲が綿菓子のように浮かぶ夏の青空と、霧島山麓の鮮やかな緑を背景にしての下刈作業。

 一般的に、6月から8月下旬までは下刈作業がメイン業務。この時期は炎天下での作業となることから、サマータイムを導入し5時半から12時までの作業となる。
近年は空調服を着て作業するため、以前より格段に仕事がしやすくなったそう。
 仕事後は、次男が所属する地元の野球クラブでコーチ業務で汗を流す。子供たちの頑張りが実り、今年は見事県大会出場を実現!

 

 9月に入ると、鳥獣対策のネット張りや地拵え・植付け・除伐・切捨てなどの作業が続く。
 以前は裸苗を使った植付けが多かったことで、植付けは冬場の仕事だったが、最近はコンテナ苗を使用するケースが増え、植付けもオールシーズン行えるようになったという。

 今の現場は、今年初めに植付けを行なったばかり。しかしこの時期には、すでに雑草が生い茂り、初年度から若い苗を傷つけないよう、最新の注意を払い下刈作業を行なっている。

 植付けた杉の苗が、毎年見る見るうちに大きくなる。その変わり様に感動を覚えることができるのは、この仕事の醍醐味!
 入社後、最初に植付けた苗は、はるか見上げるほどの大きさに成長。3人の子供を持つ朋賢さんには、日々自分の子供の成長と共に、山の成長も実感しているようです。