河内造林
右田琢磨さん
椎葉村出身 37歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 中学時代には野球部、高校では空手部とスポーツに励み、高校卒業後耳川広域森林組合北郷加工場に就職。それを機に美郷町北郷に住むことに。

趣味はマラソンと釣り。特にマラソンは7年前から取組み、2年前の延岡西日本マラソンでは、なんと!2時間53分の記録を樹立したという強者。

 就職した組合では製材に関わる業務に携わり数年間勤務。その後一度転職の末、現在の会社社長に誘われ25歳のころに現職へ。
山での仕事は初めてだったが、父親も造林業務を仕事にしていたため、比較的イメージがつきやすかったという。

 入社当初は造林が中心の会社だったため、地道な体力勝負の造林作業をしっかりと経験。5年間は造林のノウハウを学ぶことができた。その後は会社が林産事業の比率を高めたことから、林産作業に従事することに。

 造林では自分が動くことが全て。つまり体力勝負。一方、林産は重機などを活用し、専門的な技術が必要なため経験が必要。ある意味全く違う仕事のようだと、これまでのご自身の経験をもとに語ってくれました。
「造林はキツいイメージがあり、若い人も林産に目が行きがちだが、造林あっての林業。これからも造林の大切さを忘れず、必要に応じ造林の業務も取り組んで行きたい」とベテランならではの一言。

 現在は事務所に7時出社。それから現場に向かい作業スタート。主に重機を使って作業することが多く、今はフェラーバンチャーを操作し、伐倒・集材・作業道開設に取り組んでいる。
 現場ごとに、全く違う環境で作業をするのがこの仕事。そのため全てに通用する正解はない。いかに自分で考え、正解に近い効率的な作業をするか。大変さも感じるが、そこに大きな魅力もあるという。

 1日の仕事終わりは5時頃。5時半頃には帰宅し、今は現在8ヶ月になる娘さんの育児に、奥様とともに取り組んでいるという。

 週末は釣りをするのが楽しみ。奥様の実家が、北浦で渡船業を営んでいることもあり、釣りを兼ねて奥様の実家へ里帰り。
釣りが趣味の林業仲間も多いことから、仲間たちと釣り大会などにも参加しているという。

 会社では社長に次ぐ経験者。2年前にはフォレストリーダーの資格も取り、現在は班長という立場で仕事に取り組んでいる。

 今後の目標を聞いてみると、「今以上に自分で考え生産効率を向上させ、社長が期待する以上の仕事ができるように努力していきたい」と話して頂きました。

 最後に、これから林業を目指す方に一言。「宮崎では林業大学校も開講し、在籍中に多くの資格も取れ現場を見ることもできるので、林業に入りやすい環境があります。また、定期的な研修などもありますため、同じ時期に入った仲間たちと交流できる環境があります。興味のある方は是非チャレンジしてください」