有限会社 和田木材
河野隆幸さん
新富町出身 44歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 新富町出身。高校卒業後にF3000レーサーを実現した隆幸さん。
車好きの叔父さんの影響で、速いものに憧れ7歳の頃から
カートとポケットバイクを始める。
すでにその頃の夢はレーサーになること。

高校になってからは、熊本のオートポリスでジムカーナを始める。
その後、これまでのバイクでの実績を評価され、スポンサーがついたことで、高校卒業後には見事、夢のF3000レーサーとしての競技人生がスタート。

3年近くレースに全力を注ぐ。

 20代となりトップレベルとの差を感じ、レースから離れ就職。
その後、サラリーマン生活を送り、37歳の時に自然に関わる仕事につきたいと考え、ハローワークを通じて現在の会社へ。

 入社後1年は、下刈り用の燃料道具持ちなどのサポート作業を地道に経験。その時の苦労があったからこそ、その先にできた重機操作・チェーンソーでの伐採作業の喜びを感じることができたという。30代後半での転職のため、年下の先輩達ばかりの中、覚悟を決めて林業の世界に飛び込み、プライドは完全に捨て、強い想いでここまでたどり着いたという。  

 2年目からは資格も取れ、実際の作業メンバーとして仕事を始められたので、どんなにきつくても楽しみが上回り、毎日が楽しくなった。今年で7年目を迎え、今では現場代理人として仕事を任される立場に。現場では全体管理はもとより、重機操作も頻繁に行なっている。

 この仕事の苦労を聞いて見ると、「林業は体力勝負と思われがちだがそれだけではダメ。ものを考える力が必要。与えられた仕事をするだけでは成長はない。自分でどうしたらいいかを考え、作業をすることが大切な世界」と、実体験をもとに語ってくれました。

 管理職となった今も悩みは絶えないというが、反面、この仕事は相手が限界のない「山」。その山に対し日々挑戦する仕事。自分の限界までチャレンジできるそういう楽しみがあるという。「自分一人では何も解決できない。みんなの協力があるからこそ達成できるのが林業という仕事」とも教えてくれました。

 プライベートについてお聞きしたところ、現在のお住まいは小林市内。奥さんと6人の子供たちと毎日楽しい生活を送っている。
 一番下の子はまだ3歳。仕事が終わり、子供達とお風呂に入るときが幸せを感じる瞬間。また、奥様への感謝も忘れず、食器洗いや風呂掃除などもやっているという家族を大切にする優しいお父さん。

 最後にこれから林業を目指す方に。
林業はとにかくはっきりとした仕事。「安全なのか、そうでないか」。安全を基準に考えれば、自ずと判断は決まります。それは本音で語り合えるということに繋がり、変なストレスを抱えることがないという。

 おまけに、毎日見晴らしの良い山頂で遠くを見るため、転職前より目が良くなってきたという!
視力回復にも効果があるのが林業(本人の実体験談)。そんな魅力を語っていただきました!