ランバージャック株式会社
伊勢征洋さん
東京都出身47歳

Hinata de Ringyo in Miyazaki

 東京都出身。幼少期は野球、バスケットに打ち込むスポーツ少年。高校卒業後に始めたサーフィンが転機となり、20代半ばに『海にも街にも近く、自分にとって住みやすさを感じた南国宮崎』に移住。

 移住後は、ホテルで和食をメインとした調理スタッフとして勤務しながら、大好きなサーフィンとともに生活。その後、宮崎で出会った現在の奥様と結婚。今では3人の娘さんにも恵まれる。

 山好きでキャンプが趣味だったこともあり、自然の中で働きたいという夢を持っていたが、40歳を過ぎたころ一念発起。自宅近くにあった現在の会社に転職を決意。好きな山でできる仕事を第二の人生として選ぶことに。

 入社後はまず、「造林」にかかわる仕事からスタート。苗植え・ネット張り・地拵えなどの作業を学び、夏には下刈り作業。地道な作業を学びながら、同時に「緑の雇用」制度を活用し、実務に必要な資格の取得にも取り組む日々。

 チェーンソーを操る山師の姿にあこがれを持っていたが、今や自らの手でチェーンソーを操り伐倒作業を行う日々。もうすぐ4年目を迎えるが、今でも緊張感を持ち伐倒作業に取り組む。

 1本1本違う環境にある木を思い通りに倒すことは至難の業。誤差を少しでも減らしていくことを心掛けている。

 「山には2つの命があると言われており、一つ目は『植物としての命』二つ目は『家などの建材としての命』。この繋ぎ役として林業という仕事に携われていることにやり甲斐を感じています」と語ってくれた伊勢さん。
また、「木を伐って」「苗を植えて」、50年レベルの長いスパンで山を再生していくという壮大な仕事にロマンを感じているという。

 週末は、もっぱら3人の娘さんたちと公園や海で過ごしたり、体育館でバドミントンに汗を流したり。

当面、自分の趣味であるサーフィンはおあずけ。今でしか味わえない子供たちとの時間を大切に。

 

 最後にこれからの目標を聞いてみると、「まずは安全第一。長くこの仕事を続けられるように、焦らず怪我をしないように頑張りたいです。あと、重機の免許も取得する予定なので、仕事の幅を広げ下の世代にも伝えられるようにしたいです」と、優しい笑顔で語ってくれました。