Hinata de Ringyo in Miyazaki

児湯広域森林組合 西米良支所 

永井智さん  岩手県出身 37歳 

 智さんの生まれた岩手県の旧稗貫郡大迫(おおはさま)町は、旧街道筋の山あいにある小さい町。

 両親ともに山登りが趣味で、終末にはよく家族で、奥羽山脈の山々を登っていた。また、自宅の裏山でお兄さんと遊んだり、その当時から山に親しんでいた。

  高校は地元の進学校に通い、部活動ではラグビーを始め、文武両道の 3年間を送る。

引用元:Wikipedia

 社会人になると、東京や神奈川などいくつかの都市で生活。
その後次第に、子供の頃に過ごした自然を思い出し、山に近い環境で生活がしたいと言う思いが募り、東京で生活をしていたコロナ禍、林業で生活ができる移住先探しを始める。

1年ほどじっくり探していく中で、ハローワーク情報から、温暖な気候で、適度な位置に商業圏の西都市もある西米良での仕事を見つける。

環境の良さに加え、正社員という条件で土日祝日が休日。残業もないため、ライフワークワークバランスが取りやすいことも決め手になった。

 

 移住にあたっては、組合からの紹介もあり西米良村役場に相談。そこで村営住宅を紹介してもらい、スムーズに西米良村での生活が始まる。そしてついに2023年11月、児湯広域森林組合西米良支所で林業生活がスタート。

西米良村かりこぼうず大橋

 入組後は、まず材出しの作業から学び、その後測量や調査作業も経験。続いて、地拵え・植付・ネット張りなど多岐にわたる業務も。短期の期間で、想像以上に山に関する色々なことを経験。面白さを感じる1年でもあった。

 一方で、夏場に経験した下刈りは、雪国育ちの智さんにはかなりきつい経験だったが、その時期をクリアできたのはいち早く地域に馴染めたこと。

地域の集会に誘われたのがきっかけで、近くの方々と仲良くなり、そこから西米良の文化や生活に興味を持ち、積極的に地域の方々との交流を深めることができた。

 ちょうど良い距離感で接してくれる、西米良の方々の心遣いがとても心地よく、すぐに芋焼酎を飲む仲間たちもでき、仕事の疲れを忘れさせてくれた。

 

 特に、西米良の伝統文化である「かぐら」には興味を惹かれ、今月からは、週3回の練習に参加しており、舞の基本とされる「ハサミの舞」の習得に励んでいる。

 また、今住む小川地区は、猪や鹿が多く猟が盛んなこともあり、猟の資格を取るという目標に向けて準備を始めている。

 東北の厳しい環境にある山とは一味違う、南国ならではの美しさを感じる西米良の山々。ゆっくりと流れる時間の中で、そんな西米良の自然と文化を満喫しながら日々を過ごしている。 

 最後にこれから林業を目指す方に一言。

「自然の中で仕事ができる林業は、開放感を感じることができる仕事です。
あと、一言で『林業』といっても、その仕事内容にはけっこう幅があり、会社ごとにカラーも違うので、事業内容などもしっかり調べて、自分に合う会社選びをすることも重要です!」