耳川広域森林組合 南郷事業所

耳川広域森林組合 南郷事業所のホープたち



長尾智宣さん(29歳)

美郷町南郷地区出身の29歳。地元で育った智宣さんは、高鍋高校時代に野球部に所属。エースピッチャーとして活躍したスポーツマン。

高校卒業後、一度建設業を経験した後、先輩からの誘いで林業の世界へ。 当初3年間臨時職員として従事した後、作業班の正式な一員として現在に至る。

造林班として作業を行う智宣さんの仕事は、山を育てる仕事。この時期は下刈、除伐などの作業が中心となる。

林業について聞くと、「ハードな面もあるけど、経験を積むことでスキルアップができ、やったことが形になるところがやり甲斐に繋がります。人口減少の波に押され、林業人口も減ってきていますが、皆んなで力を合わせ、地元の山を守っていきたいです」と目標を語ってくれました。


孝峯辰也さん 31歳

美郷町西郷地区出身の31歳。地元の高校を卒業後、熊本の大学へ進学。林業とは無縁の道を歩んでいたが、実家のご近隣さんでもある現在の班長さんからの誘いがきっかけで、20代半ば地元の耳川森林組合へ就職。

9月からの中途入社ということもあり、最初に経験した下刈作業に苦戦。すべての面において力不足を実感したという辰也さん。しかしながら同僚に支えられ1年経験した頃、林業にも慣れ始め、心と体に少し余裕ができペースを掴むことができたという。 現在は職場では先輩の長尾さんと同じ作業班で造林業務に従事している。

仕事終わりや休日の過ごし方を聞いてみると、今のところ特にこれといった趣味はなく、「パチンコで呑み代を稼ぐことくらいかな」と、笑って答えてくれました。パチンコの成績が良い時は、仲間の呑み代も負担してくれるという心優しい辰也さん。

今後について聞いてみると、現在の作業班に同世代の同僚が辰也さんを含め3人所属しており、この3人がここまで築いてきたものを、今後どういう組織編成になろうとも協力し合い、会社に貢献していきたいと話してくれました。

一息つく瞬間

最後にこれから林業を目指す人に。「最初は体力的にもきついかと思いますが、とりあえず1年間はしっかり頑張って欲しい。そうすると自分なりのペースがつかめ、その先に自分の将来が見えてくると思います」と、ご本人の経験をもとに話してくれました。