苗木を山に植えつけする前に、刈り払った雑草やかん木、伐操した木の枝などを片づけて整地して、苗木の生育環境をよくするための作業です。
伐採跡地などに新たな森林を作るために、苗木の植え付けの作業を行います。植え付けを行う前には、必要に応じて伐採した後の枝葉やササ等の整理を行います。
苗木を植え付けた後の数年間は、周りの雑草木の成長が盛んで、植え付けた木(植栽木)への日当たりが悪くなり成長が阻害される場合があります。また、つるが巻き付いて植栽木の幹を締め付けてしまうこともあります。これらの障害から植栽木を守るために、雑草木を刈り払う作業を行います。
苗木が雑草よりも大きくなり、下刈りが終わってからも、クズやフジなどが幹に巻きつきいかぶさったりするため、これを切らなくてはなりません。
この作業は、将来、健全な森林に育成し、良質な木材を生産するため重要です。
下刈りが終了した後、数年すると、植栽木以外の木が大きくなって、植栽木の生育を阻害することがあります。このような木を伐るとともに、植栽木の中で曲がったり、成長が悪い木を伐る作業を行います。
10~15年経つと植えつけた木と同じく技も成長します。この枝がはまわり木の枝と重なり、林の中が暗くなって、森林の表土が雨で流れたり、枯れた枝から書虫が侵入するのを防ぐため、枝を付け根から切り落とします。
以前は、枝打ちは、節の少ない優良な木材の生産を目的にしていましたが、近年は、経済性や住宅の構造が変化したことにより、枝打ちを行わなくなってきています。
植栽木がさらに成長していくと、植栽木同士がそれぞれの生育を阻害するようになるため、抜き伐りをして、本数を調整する作業を行います。
木材として利用でき、間伐材の販売価格が搬出コストに見合う林では、間伐材を搬出して販売します。
近年では、少し曲がっている木材でも、集成材や合板用に活用され、これらの木材を搬出した時に発生する小径材や僕や枝条も木質バイオマス発電の燃料用などに使われるなど用途も広がっています。
なお、間伐を一度に大量に行うと、地形によっては、台風などの強風の被害にあう危険が増大すしますので、注意が必要です。
何度か間伐を繰り返し、植えてから最低でも40年以上になった木は、木材として皆伐(収穫)され、搬出され収穫されます。