新体操で鍛えた強靭な身体を持つ若き山師
宮崎県えびの市出身
黒田一馬さん(22歳)
霧島連山の一角で働く若き山師のご紹介。現場に向かう途中、山頂からの清流がお出迎え!
幼少時から体操クラブで体を鍛え、なんと高校3年生の時には新体操の全国選抜大会で全国優勝に輝くという経歴を持つ一馬さん。新体操では全国的にも有名な地元の高校ですはらしい結果を出した努力家。
高校を卒業後は岡山の鉄鋼会社へ就職。2年間勤務の後、現在の会社の先輩から「体操部を立ち上げるのでうちに来ないか」という誘いを受け転職を決意。2019年の春、前田木材での仕事をスタート。
県内でも有数の規模を誇る会社では造林班に所属。 今は6名で班を組み、現場では面倒見の良い先輩たちが笑顔で見守ってくれている。
若干22歳の一馬さんの1日は活力に溢れている。この時期は暑さを避けるため、5:30には現場で下刈作業をスタート。
地道な作業ではあるが、着実に仕事をこなし12:30には業務終了。
帰宅後、昼食を済ませ、ボランティアで行なう地元中学校での体操の指導へ向かう。大好きな体操の指導を行うこと、そして子供達の成長を見ることが楽しいという一馬さんだが、やはり教えることの難しさも感じているという。18:30ごろには指導を終えるが、一馬さん1日はまだ終わらない。
中学校での指導を終えた後、自身が所属するクラブでの練習をスタート。現在所属するクラブ名は「えびのRG前田木材新体操クラブ」。創設まもないクラブではあるが、実力派が揃った県内でもトップクラスのクラブ。
今年はコロナの影響で、目標としている大会には出場できないが、指導する子供達の手本になるためにもモチベーションは落とさず、次の目標に向け日々練習を重ねているという。
今後の目標について聞いて見ると、少しでも早く技術だけでなく多くの知識を身につけたいという。また、新体操を通じ、会社の名前をアピールして林業を盛り上げたいという。
最後に、これから林業を目指す方へ。「林業は朝が早い仕事ですが、午後の時間帯を有効に活用することができます。自分らしいライフスタイルを目指す人には、是非おすすめの職業です」。